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貯金額の平均に惑わされないで|資産形成は「中央値」を基準に考えよう

こんにちは。
新NISAの普及もあり、資産形成への関心が高まっています。
その中で、多くの人が気になってしまうのが「周りとの比較」ではないでしょうか。

「同年代の平均貯金額は〇〇万円」
ネットニュースやSNSで、こんな見出しを見たことがある人は多いと思います。
そして、
「えっ、みんなそんなに持っているの?」
「自分はかなり遅れているのかも……」
と、必要以上に焦ってしまった経験はありませんか。

私も、まさにそうでした。
ですが、資産形成について調べていく中で気付いたことがあります。
それは、資産形成において「平均値」は、ほとんど参考にならないという事実です。

結論から言うと、
私たちが本当に参考にするべきなのは「平均値」ではなく「中央値」です。

この記事では、
なぜ貯金額の平均をそのまま信じてしまうと苦しくなるのか。
そして、中央値を知ることで、資産形成の考え方や気持ちがどう変わるのか。
私自身の体験も交えながら、お話ししていきます。

目次

貯金額の「平均値」が当てにならない理由

まず、よく使われる「平均値」について整理しておきます。
平均値とは、全員の貯金額を合計し、人数で割った数字です。

一見すると、その集団の真ん中を表しているように感じます。
しかし、資産や貯金額のようなデータでは、致命的な弱点があります。
それは、一部の極端にお金を持っている人に、数字が大きく引っ張られてしまうことです。

想像してみてください。
ある部屋に、貯金が10万円の人が9人いるとします。
そこに、資産10億円の人が1人入ってきました。

この10人の平均貯金額を計算すると、
(10万円×9人)+(10億円×1人)=10億90万円
10億90万円 ÷ 10人 = 1億9万円
となります。

これが「平均値」です。
平均で見ると、全員が億単位の資産を持っていることになります。
ですが、現実はどうでしょうか。
10人中9人は、依然として貯金10万円のままです。

これが、いわゆる「平均値の罠」です。
日本の貯金額データでも、同じことが起きています。
一部の富裕層が平均値を大きく押し上げているため、
平均貯金額は、多くの人の実感とかけ離れた数字になっているのです。

貯金額の「中央値」こそがリアルな現在地

そこで重要になるのが、「中央値(メジアン)」です。
中央値とは、データを小さい順に並べたとき、ちょうど真ん中にくる人の数字を指します。

先ほどの例で考えてみます。
貯金10万円の人が9人、10億円の人が1人。
この10人を並べると、真ん中にくるのは、間違いなく「10万円」の人です。

この数字のほうが、
そのグループの「普通の状態」を、より正確に表していると思いませんか。

資産形成において中央値を見るメリットは、
世間一般と比べたときの、自分の立ち位置を冷静に把握できる点にあります。
見栄や極端な成功例に惑わされず、現実的な判断がしやすくなります。

日本の貯金額|平均と中央値はここまで違う

実際のデータを見ると、その差ははっきりしています。

金融広報中央委員会が公表している、
家計の金融行動に関する世論調査 によると、
平均値と中央値には大きな開きがあります。

単身世帯の場合、
平均貯金額は800万円〜900万円程度ですが、
中央値は100万円未満となるケースが多く見られます。

二人以上世帯の場合でも、
平均貯金額は1,500万円を超えている一方で、
中央値は500万円〜700万円程度にとどまっています。

この数字を見ると、
平均に届いていないからといって、悲観する必要はないと感じます。
平均値は高い目標のようなもの。
中央値こそが、地に足のついた現実的な基準だと、私は思います。

中央値を基準にすると資産形成が続けやすくなる

中央値を意識するようになると、
資産形成に対する向き合い方が大きく変わりました。

平均値を基準にしていた頃は、
「自分は全然足りていない」
「もう遅いのではないか」
と、気持ちばかりが先走っていました。

ですが、中央値を知ってからは、
「まずはここを目指せばいい」
と、現実的な目標を持てるようになりました。

また、周りと比べすぎなくなることで、
無理な投資や一発逆転を狙う気持ちも抑えられたように感じます。
積立投資を続ける意味を、冷静に考えられるようになりました。

私が「平均」ではなく「中央値」を見るようになった理由

正直に言うと、
資産形成を学ぶ前の私は、「中央値」という言葉をほとんど意識していませんでした。

平均貯金額こそが、参考にするべき数字だと思っていたので、
「いやいや、そんなに貯金ないよ」
と、落ち込むことも多かったです。

ですが、中央値を知ったとき、
「これなら、そこまで焦らなくてもいい数字だ」
と感じました。

もちろん、平均値を押し上げている同年代がいるのも事実です。
だからこそ私は、
まずは中央値を現実的な基準として受け止め、
将来的には平均値に近づくことを目標にしています。

おわりに|数字を味方につけて、自分のペースで

資産形成は、他人と競うためのものではありません。
自分の人生を、少しでも安心できるものにするための手段だと思っています。

「平均」という数字に振り回されて、
せっかく始めた新NISAや貯蓄をやめてしまうのは、とてももったいないと感じます。

平均値は、世の中全体の流れを見るための数字。
中央値は、世間のリアルな感覚を知るための数字。

この違いを知っているだけで、
情報に振り回されにくくなります。

これから「平均貯金額」という言葉を見かけたら、
「でも、中央値はどれくらいなんだろう」
と、一度立ち止まって考えてみてください。

私も、まだ道の途中です。
一緒に、無理のないペースで資産形成を続けていきましょう。

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