こんにちは。積立NISAをきっかけにインデックス投資を始めた人向けに、途中で売ってしまう理由と、続けるための実践的なポイントをまとめました。
なぜ途中でやめてしまう人が多いのか？
投資は「長期・分散」が基本ですが、実際に10年、20年と保有できる人は意外と少ないです。ここでは代表的な理由を5つに分けて説明します。
1. 投資について十分に理解していない
新NISAの開始やSNSの成功事例で興味を持つ人が増えていますが、eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）やS&P500といった商品がどういう仕組みで、過去にどんな値動きをしたのかを理解せずに買ってしまうケースが多いです。内容が分からないまま始めると、価格が下がったときに「損したくない」という感情で売ってしまいがちです。
2. 投資シミュレーターのグラフに騙される
「年7%で運用できた場合」というきれいな右肩上がりのグラフはイメージを与えますが、現実は上下動（ボラティリティ）があります。グラフだけを見て「常に増える」と期待すると、実際の下落で不安になりやすくなります。
3. 過度な期待
「新NISAで必ずお金が増える」「自分も○千万円になるはず」といった過度な期待は、損失への耐性を下げます。期待が高すぎると、想定外の下落を受け入れられず売却につながります。
4. 無理な金額で投資してしまう
投資は余剰資金で行うのが鉄則です。生活費や生活防衛資金を確保せずに無理な金額を積み立てると、急な支出や生活の変化で投資を切り崩さざるを得なくなります。
5. 感情で判断してしまう
短期的なニュースや相場の変化に反応してしまうと、計画を崩しやすくなります。感情的な判断が続けられない最大の原因のひとつです。
インデックス投資を続けるための具体的なポイント
- まずは商品の中身を理解する：どの地域に投資しているのか、手数料（信託報酬）はどれくらいか、過去の値動きの特徴は？を把握しましょう。
- 長期の視点を持つ：2〜3年で判断せず、10年・20年のスパンで考えましょう。
- 余裕のある金額で積立てる：「使わないで良いお金」で積立を行い、急な生活変化に対応できるように防衛資金を確保します。
- 自動積立を活用する：感情に左右されにくく、ドルコスト平均法で買い付けができます。
- 情報ソースを厳選する：SNSの派手な成功談だけでなく、複数の信頼できる情報源（書籍、公式資料、証券会社の解説）を見る習慣をつけましょう。
すぐにできるチェックリスト（3分で確認）
- 毎月の生活費と生活防衛資金（目安：3〜6ヶ月分）は確保できている？
- 投資している商品（例：eMAXIS Slim 全世界株式、S&P500）の仕組みを理解している？
- 毎月の積立額は家計に無理のない範囲？
最後に
インデックス投資は「忍耐力」だけでなく、日常の家計管理と冷静な情報整理が大切です。少額でも毎月コツコツ続けられる仕組みを作れば、10年後・20年後の結果につながります。まずは自分のペースで無理なく続けられる設定を探してみましょう。
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