こんにちは。
「ベビーパウダー」と聞くと、お風呂上がりの赤ちゃんに使っていた、という記憶がある方も多いのではないでしょうか。
一方で、
「以前、健康に良くないというニュースを見た気がする」
「赤ちゃんに使って本当に大丈夫なの?」
と、不安を感じたことがある方も少なくないと思います。
特に子育て中の方や、肌が弱い方にとって、直接肌に使うものの安全性はとても気になるポイントです。
私自身も、過去の報道をきっかけに「ベビーパウダーは使わない方がいいもの」というイメージを持っていました。
一時期は「発がん性があるのではないか」という衝撃的な内容が報じられ、店頭から商品が消えたり、買い控えが起きたりした時期もありました。
ただ、2026年現在、ベビーパウダーを取り巻く状況は当時とは大きく変わっています。
今回は、
・過去に何が起きたのか
・なぜ不安が広がったのか
・今はどのような基準で管理されているのか
について、私なりに整理してお話ししていきます。
ベビーパウダーはなぜ危険と言われた?過去のアスベスト騒動
ベビーパウダーの安全性が問題視された最大の理由は、原料である「タルク(滑石)」に、不純物として「アスベスト(石綿)」が混入していた可能性が指摘されたことです。
タルクは天然の鉱石で、とても滑らかで粒子が細かいという特徴があります。
その性質から、昔からベビーパウダーの主原料として使われてきました。
ただし、地質学的に見ると、タルクが採掘される地層の近くには、アスベストを含む鉱脈が存在することがあります。
1980年代後半、この採掘過程でアスベストが混入したタルクが製品化されていたことが判明し、日本でも大きな問題となりました。
この出来事が、「ベビーパウダー=危険かもしれない」というイメージの出発点だったと言えます。
世界的に注目されたJ&J社の訴訟問題
さらに不安を広げたのが、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)社を巡る訴訟問題です。
「長年ベビーパウダーを使用していたことで、卵巣がんや中皮腫を発症した」とする訴えが米国を中心に相次ぎました。
一部の裁判では、非常に高額な賠償金の支払いが命じられたこともあり、
「やはりベビーパウダーは危険なのではないか」
という印象が、世界中に広がる結果となりました。
私も正直、「もう使わない方がいいものなんだろうな」と思っていました。
2026年現在、ベビーパウダーは本当に安全なのか
結論から言うと、日本国内で正規に流通している製品を、適切に使用する限り、過度に心配する必要はないと考えられています。
厚生労働省による厳格な規制
1987年の問題以降、日本ではタルクを使用する製品に対して厳しい管理が行われるようになりました。
厚生労働省は、アスベストが検出されないことを確認するよう、メーカーに品質管理を義務付けています。
現在では、一定量を超えるアスベストを含む製品の製造・販売は禁止されています。
また、ロットごとに専門的な検査が行われており、簡単に言えば「ごまかしがきかないレベルでチェックされている」状況です。
参考:
タルクの品質管理について(平成18年10月16日 薬食審査発第1016002号)
原料の変化:タルクからコーンスターチへ
現在は、トウモロコシ由来の「コーンスターチ」を主原料とした、いわゆるタルクフリー製品が主流になっています。
植物由来の原料であれば、鉱石由来の不純物を心配する必要がありません。
国際的な評価についての考え方
国際がん研究機関(IARC)は、タルクに関する評価を見直しています。
ただし、指摘されているのは主に、
・大量の粉じんを長期間吸い込む職業的な使用
・特定部位への過度な使用
といった、限定的な条件下でのリスクです。
家庭で適量を使用する範囲において、明確な健康被害が証明されているわけではありません。
そもそもベビーパウダーは何のために使うもの?
ベビーパウダーの役割は、肌の表面環境を整えることです。
・汗や余分な水分を吸収し、ムレを防ぐ
・摩擦を減らし、肌への刺激を抑える
・肌表面の水分を均一に広げる
ただし、保湿剤の代わりになるものではないため、乾燥している場合は保湿を優先する必要があります。
失敗しないベビーパウダーの選び方
原料、形状、余計な成分が入っていないかを確認することが大切です。
特に粉末タイプは粉が舞いやすいため、吸い込みには注意が必要です。
実は大人にも使えるベビーパウダー
靴擦れ防止やムレ対策、シャツの襟汚れ防止など、大人の生活でも役立つ場面があります。
まとめ
私自身、長い間「ベビーパウダーは使わない方がいいもの」と思っていました。
ただ、調べていく中で、過去に問題があったことと、現在の管理体制は分けて考える必要があると感じました。
正しい情報を知った上で、「我が家ではどうするか」を考えることが大切だと思います。
悩みながらでも、一緒に子育てを頑張っていけたら嬉しいです。
